おとぎばなしが白日夢の冒険旅行への路っをひらいたのは、アリスあたりからではなかったろうか。ところで、なんと、わたしたちのアリスは寄り目になっているではないか。 それは鏡を潜り抜けるかわりに、あまり鏡の表に夢中になり、目を擦りつけたからだろうか。 絵が事実だか、少女はほかの少女のとすこし違っているじぶんの目を気にして、つい鏡をのぞきこんでいただけなのである。