絵本を創ろうとしてる方へ  なかえよしを
絵と絵本についてはぼくの考え方があります。それをここでは語りたいと思います。
                   
絵本は子供のものと思われてる方が多いです。今、市販の絵本はこの子供向きということで許されている、へたくそな、絵へたくそな話、子供だましのものが多いです。
これが、子供の手に渡るということは大人が、絵、絵本のことが本当にわかっていないからです。
今、日本で絵といえば、マンガ劇画ばかりです。美術といえない絵です。
顔一つとっても、同じような顔で、個性がない、個性を認めない日本の風潮そのものです。
絵本を創ろうという若い人達も、自分が楽に描ける絵しか描きません。
楽をして、何かをしょうというのも今の世の動きのようです。
ぼくはそんな楽をして、描かれた絵などにか興味がありません。楽をして、書かれたお話にも興味がありません。
苦労して、苦しいんで生んでこそ作品なのです。クリエイテブなのです。
そしてその苦しみが面にでない、素直な作品。じつはこれが一番難しいのです。
楽しみのなかからは、楽しい作品は生まれない。
苦しみのなかから、楽しい作品が生まれる。
ぼくはそう思っています。楽しみながら、楽しい作品が生まれる人は羨ましい。きっと天才なのでしょう。凡人には出来ない芸当です。
                   
自分なりの、絵本の条件があります。
1) まずは、です。絵本ですから絵がよくなくてはなりません。
よい絵とは何か?ですが、よい絵とは、まずシユールレアリスムでなくてはなりません。
絵を勉強したものならシユールレアリスムでなくてはならないことが分かります。
まあ子供が真似して描けるていどの絵では困るということです。
子供のよう絵は子供にかなわないです。
それを、平気で子供のような絵を描いてる大人の絵本画家。それで、子供に人気がある
売れるなんて、当たり前です、子供の絵なんですから。
2) はどうでしょう?平和なことなかれ主義のお話ばかりです。お話工夫もアイデアもない
プロの考えた話ちは想えない作品がでまわってます。つじつまがあわない。
勿論、お話の世界ですから、つじつまがあわない話でいいのですが、それ以前の構想が
出来てない。起承転結もなってない。
これで絵本として、まかりとおってる。編集者の責任でもあります。
売れればいい。すべての価値基準がここにあるからです。
基準は芸術作品であるか、にすべきなのにです。
それが出来ない。お話とは何かを知らない、絵を知らない、編集者と絵を知らない絵描き
と絵を知らない読者。知らない読者になにがいいかを知らせるべきプロが素人ときてます。
絶望!
3) レイアウト書体についても気になります。日本の絵本はよく、タイトルなど書き文字で書いたものがあります。困った物です。これもへたくそな文字で、大人の文字とは想えませんし、もし、子供を意識してなら、なおさら、子供に失礼です。なぜ、きれいな文字(タイポグラフイック)を使わないのでしょう。日本の文字は明朝がいちばんきれいです。
それ以上のきれいでない文字を何故好んで使うのでしょう。
文字の書体で勝負するのでなく中身で勝負してほしいと思います。
文字は文字のプロにまかせるべきです。装丁は装丁のプロ。絵は絵のプロ、お話はお話の
プロに、日本は特に、こういう形に見えにくい能力を理解できません。何故かといえば
みんなプロでないからです。プロがみればすぐに分かることなのですが、それは感性の世界
なので、理屈で説明出来ないのです。
丸文字や飾り文字も意味がありません。必然性が無い限り使うべきではないのです。
レイアウトも同様です。凝ることはないのです。これも必然であるべきです。
凝るなら、絵描きは絵を、文章書きは文章と内容に、なのです。
4) 製本について、絵本は本です。仕上がりは大切です。本の大きさ紙、厚さ。カバー、など、
作品としての、オブジエとしても、自分の部屋に置いて、心地がいいか?です。
印刷もプロの校正は隙がありません。緊張です。楽しいなんていう世界ではないのです。
ところが、それが実は本物の楽しさなのです。
5) それでは理想の絵本とは?どんなものなのでしょう誰もがよいなどという本ではいけないのです。シュールレアリスムでなくてはいけない。起・承・転・結でなくてはいけない。絵は新らしくなくてはならない。
本は全体が
オブジエとして美術作品であるべき、子供に媚びたものではならない。プライベートなものでなくてはならない。絵のプロの鑑賞に耐えなくては成らない。売れるようではならない。
6) そうです。売れるようでは、新しいとはいえないからです。そこでどうしても自主制作
ということになります。
絵は自分で絵の具からカンバスから筆まで買って作るものです。絵本も、自分の理想の作品を創ろうとすれば、自費で創るべきです。出版社が売れない本をだしてくれるわけがないのですから。
ハンスベルメールの
「プペ」、これが本当の絵本というものです。
そんなの、知らないですって?それで何を作るんですか?

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